2023年に佐賀県で開催された「市民協ミーティング 2023 in 佐賀」のレポートです。
本ミーティングは、地域福祉や介護に関する重要なテーマについて、情報共有、事例発表、そして活発な議論が行われました。
● 開会
ミーティングは盛況のうちに開会しました。主催者からの挨拶に続き、参加者はそれぞれの関心や問題意識を共有し、今後の議論への期待が高まりました。
● 市民協からの情報提供
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ミーティングの前半では、市民協の代表理事である村居多美子氏と鷲尾公子氏より、以下のテーマについて情報提供が行われました。
地域支援総合事業について (市民協代表理事・村居多美子氏): 村居氏からは、地域支援総合事業の現状と課題、そして今後の展望について詳細な説明がありました。制度の目的や具体的な取り組み事例などが紹介され、参加者は地域における包括的な支援体制の構築に向けた理解を深めました。
介護保険改正について (市民協代表理事・鷲尾公子氏): 鷲尾氏からは、最新の介護保険改正の内容とその背景、地域社会への影響について解説がありました。改正のポイントや今後の対応策などが示され、参加者は制度変更への適切な理解と準備の重要性を認識しました。
● 事例発表とパネルディスカッション
続いて、「宅老所の未来を考える。」と「有償ボランティアを考える。」という二つのテーマに基づいた事例発表とパネルディスカッションが行われました。
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テーマ1:宅老所の未来を考える。
パネラー:
佐賀県地域共生ステーション連絡会・江口陽介 氏
NPO法人たすけあい佐賀・吉村香代子 氏
NPO法人こだま・野中智恵美 氏
それぞれの立場から、地域に根差した宅老所の役割や運営の現状、そして今後の持続可能性に向けた課題や可能性について活発な意見交換が行われました。地域ニーズの変化に対応するための新たな取り組みや、多職種連携の重要性などが議論されました。
テーマ2:有償ボランティアを考える。
パネラー:
佐賀未来創造基金・山田健一郎 氏
NPO法人たすけあい佐賀・吉村香代子 氏
NPO法人こだま・野中智恵美 氏
少子高齢化が進む中で、地域を支える新たな担い手としての有償ボランティアの可能性について議論が交わされました。活動の意義や制度設計、地域への浸透に向けた課題などが提示され、参加者からは具体的な質問や意見が活発に出されました。
● 情報提供とパネルディスカッション
ミーティングの後半では、超高齢社会研究所代表の安立清史氏(九州大学名誉教授)と市民協代表理事の村居多美子氏、鷲尾公子氏による情報提供とパネルディスカッションが行われました。
パネラー:
超高齢社会研究所 代表・安立清史 氏 (九州大学名誉教授)
市民協代表理事・村居多美子 氏
市民協代表理事・鷲尾公子 氏
安立氏からは、日本の超高齢社会の現状と今後の展望について、専門的な視点からの情報提供がありました。その上で、地域包括ケアシステムの深化や、多様な主体との連携の重要性が改めて強調されました。市民協の代表理事のお二人も加わり、今後の地域福祉のあり方や市民協の役割について、多角的な視点から議論が展開されました。
● 閉会
盛況のうちにミーティングは閉会しました。参加者は、それぞれのテーマに関する最新の情報や事例を共有し、今後の活動に向けた新たな視点やネットワークを得ることができました。今回のミーティングを通じて得られた知見や議論が、佐賀県における地域福祉の更なる発展に繋がるものと期待されます。
以上